ガイ・フォークス・ディって何?
みなさん、先日のハロウィンはいかがでしたか?
仮装したり、お菓子を食べたり、ジャック・オ・ランタンを作ったり、様々に楽しまれたことでしょう! さて、楽しいイベントが終わると、次はもうクリスマス . . . ? いえいえ!イギリスではその前に、もうひとつ大きな行事が待っているんです。
それは、11月5日のガイ・フォークス・ディ(Guy Fawkes day)!! いくら外国の風習をまねっこするのが得意な日本といえども、この行事ばかりは流行りそうもありません。というのも、この行事は、イギリスの歴史ととても深~い関わりがあるからです。 時は今からざっと400年以上も昔のイングランド。イギリス国教会を優遇し、カトリック教徒を弾圧しようとする国王ジェームス、その政策に反発したカトリックの過激派の一団が、ある日、国会を爆破しようと企てました。 その時、国会議事堂地下室に積まれた火薬の番をしていたのが、まさに火付け役(!)、国会議事堂爆破実行犯、ガイ・フォークスでした。 ところが、匿名の密告者によって、すんでのところで爆破事件は未遂に終わりました。 . . . で、ガイ・フォークスはその後いったいどうなったのか? 興味の沸いたみなさんは、BBCヒストリーをご覧になると面白いですよ。 まぁ、厳密に言うと面白いというより、おどろおどろしさ満点で、イギリスが嫌いになる可能性もなきにしもあらず . . . ハロウィンよりも100倍ぞっとする、ディープな『本当にあった怖い話』、なので、苦手な方は深くは知らない方がよさそうです!
http://www.bbc.co.uk/history/people/guy_fawkes
しかし、今日のガイ・フォークス・ディにやることといえば、まずは花火。
そして焚き火 . . . と、いたって楽しいイベント。 焚き火といってもかなり大がかりなもので、その中にかかしの様な人形をたてて(これがガイ、ですが、実際ガイは、火あぶりの刑に処せられていません!詳しくはBBCでどうぞ)、燃やします。 私は、ロンドンでは焚き火を見たことがありませんが、私の務めていた音楽教室は郊外だったので、村中総出で、広い野原に見事な焚き火を作り、真ん中に人形を立て、冬の寒空に打ち上げられる花火を見ながら、近所の人達と飲んだり、お喋りして、過ごしました。
ロンドンとなると、そうのんびりはしていなくて、11月5日の国会議事堂近くは殺人的な混雑!! しかも花火といっても、開始からたった15分で終わってしまうので、出かけたものの何を見に行ったのかわからなくなってしまうことも、しばしばです。 ただ、私は花火がよ~く見える場所、偶然見つけました! ロンドンでガイ・フォークス・ディを過ごす計画がある方は、どうぞお問い合わせくださいね。
日本であまり知られていない、ガイ・フォークス・ディのお話しでした。