🎹発表会の思い出♪
ピアニストの中村紘子さんがこの世を去って、早1年。
日本を代表するピアニストとして、当たり前のように、誰の心の中にも存在し、いなくなって初めてその影響力がどれほどだったか、を痛感した方も多いかもしれません . . .
10月に控えている「ロビンピアノ&英語教室」発表会
ピアノとの格闘、または奮闘、目標に向かう楽しみを、すでに見出している生徒さんもいらっしゃると思います。
私もこの時期になると、自分の小・中学校時代を必ず思い出します。
あのドキドキ . . . でも呑気な私の場合は、特にあがるということもなく、ただいつもと違う雰囲気が大好きでウキウキしていただけでした。
発表会前の日も、特に変わったことはなく、ぐっすり寝ました。
発表会当日、ショパンの「小犬のワルツ」をいつもと変わりなく弾き終え . . .
そしてそのあと何年も経ってから、母が教えてくれました。
発表会に出る前日、偶然テレビで、中村紘子さんの「小犬のワルツ」の演奏が放映されたそうです。
母は私にその演奏を聴かせるべきか、聴かせるべきでないか、迷ったあげくに、結局、もう寝床に着いた私をそのままにしておいたそうです。
何かを感じてもほしいけれど、自信を失うかもしれない、そう思って。
何だか大袈裟な話しに聞こえるかもしれませんが、そうなんですよ!
昔はそんなことでも特別のできごとだったんだと思います。
今ではいつだってふつうに、インターネット、YouTube、何でも好きな時に見られますが、そういうものになかなか触れられない時代がありました。
たまにしかやらない、クラシック演奏会の様子を食い入るように見つめ(とにかくビデオがない!)、聞き逃すまいと息を殺して観た、第9回ショパンコンクール優勝のツィメルマンさんの演奏に、子どもながらに「凄い!!」と感動したことを覚えています。
「たった一回しか見られない」緊張感って貴重ですね。
当時の、観た、聴いた、の印象は、今よりももっともっと深く心に刻まれている気がします。
もしもあの日、中村紘子さんのショパンを聴いていたら、私は何か変わっていたのだろうか?
これは永遠の謎ですが、発表会が来るたびに思い出し、生徒のみなさんにも、何か良い印象を残してもらえるような発表会にしていきたいと、そんな風に思い、プログラム作りに奮闘している今日この頃(笑)です!
